Apph(アップ)が悪性腫瘍、肥満細胞腫に罹る
2006年8月アップが腹部に細菌性皮膚病に罹っていた。
抗生物質の服用、皮膚に抗生物質の薬液塗布をしていた。
同年8月9日アップの腹部から胸部の被毛を分けて調べていたとき、
私はドキッとした。胸部に5円玉ぐらいのしこりと、その下に豆粒大の
しこりを見付けた。勿論悪い予感でした。
すぐファミリー動物病院へ電話予約をし駆けつけた。
白石院長が診察、よくない結果が出るかもしれないと細胞検査
をしてくれる。
検査の結果悪性腫瘍、肥満細胞腫と診断される。
肥満細胞腫は癌の一種と解釈すればよいと思う。
検査は注射器で細胞を取り、顕微鏡で見るだけで解る。
私も紫色に染色された検体を見せてもらった。
この種の腫瘍はラブラドールリトリバー、ゴルデンリトリバーなどに
多いそうだ。
摘出手術を決め、ステロイド剤、抗ヒスタミン剤2種もらって帰る。
8月25日午後摘出手術が行われた。2時間ほどかかったそうだ。
3ヶ所摘出したが1ヶ所は腫瘍でなかった様だった。
翌日ネッカーをつけて連れて帰ったが、アップは元気だったから安静に
させるほうが大変だった。
食欲もあり元気だったが傷が大きかったので痛々しく感じる。
ファミリー動物病院
アップが皮膚病になった時、インターネットで調べる。
白石氏ご夫妻が獣医師、代診もいる、動物看護士も2〜3人
スタッフも揃っているし良いと思った。
アップの胸にしこりが
腫瘍摘出手術
悪性腫瘍肥満細胞腫
ステロイド薬
人間でも多用途に使われている薬だが、その効果は顕著であった。
ステロイド剤は簡単な痒みから癌に到るまで消炎剤として広く使われている。
1週間以内に効果が見られ、16日後の手術時には腫瘍が極端に小さくなった、
5円玉大が豆粒大になった。小さくして大きく切り取ろうと言う事のようであった。
病理検査
切除した検体は病理検査に出された。9月3日病理検査の結果が出る。
先ず手術は余裕を持って切り取られており、
検体は皮下、
中程度分化型肥満細胞腫と報告されている。

白石獣医師からの統計による説明があった。
中程度分化型肥満細胞腫では3年後生存率は40%、転移があるので少々
生存率は悪くなるだろうとのコメントである。
私はともかく出来うる限りの治療は受けますと、白石獣医師に告げた。
抗癌剤治療
9月9日より抗癌剤投与、点滴と服用2種類使う。その外ステロイド、
抗ヒスタミン剤2種類服用。
翌日嘔吐が一日続く、通院下表のような血液検査をする白血球が
なくなっている。
以後抗癌剤はエグザール点滴のみとし翌年3月19日まで続く。
血液検査をしながら2週間をを目どに抗癌剤投与を行うことにした。
この間アップは比較的元気だったが、検査で白血球が極度に減少することもあり
増血剤の投与など治療を受けたりした。

血液検査を尺度にしますがアップの元気なときには散歩、軽い運動をし、
わんわんパトロールや老人施設訪問も行ってきた。

2007年3月19日抗癌剤を投与し、白石獣医師より大丈夫と思うと
診断があり悪性腫瘍肥満細胞腫の、治療を終えることになった。

犬の場合は人間より結果が速く出るようであるが、それにしても7ヶ月、
白石ご夫妻獣医師の手厚い治療、動物看護士の看護のお陰と感謝している。

犬の癌
肥満細胞腫は癌とは区別されているようだが、その治療はほ癌治療
と一致している。犬の場合は大病院がない、検査機械がない、治療も限定
される。
アップの場合もレントゲンで内臓転移は調べたがCTスキャンなどは私の
住む大阪で1つしかない。
多くの場合、本には手術、放射線療法、化学療法の組み合わせと書いて
はあるが、実際に放射線療法など受けることは出来ない。
それにお金がかかる。
動物医療については相当な遅れがあることを痛感する。
動物病院でのアップ
診察台の上のアップ
療養中のアップ
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